さらばフィルムカメラ
2006-01-11


禺画像]
本日、株式会社ニコンから重大発表があった。2006年1月11日付けのニュースレター「フィルムカメラ製品のラインアップ見直しについて」を発表したのだ。デジタルカメラのシェア拡大に伴う経営資源の集中のためフィルムカメラ事業を縮小するって内容、要はもう新しいフィルムカメラは作らないよっていう宣言なわけだ。

あーあ、とうとうきちゃったかって思った。昨年より「マニュアルニコンは風前の灯火」って言われていて、マニュアルレンズはどんどん生産終了していった。(そのせいであわてて買い漁ったオレはかなりの投資をしてしまったのだが)あー、これは本当にマニュアルカメラなくなっちゃうんだなーって思ってたらびっくり、なんとオートフォーカスカメラも縮小しちゃうんだって。残すのはニコンのフラッグシップ機「F6」と実は他社が生産していると言われるマニュアル機「FM10」のみ、それ以外のカメラはすでに生産を終了し、在庫がなくなり次第販売を終了するらしい。これはかなりのショックだった。カメラ界の重鎮ニコンがこういう方向を打ち出したってことは、やっぱり近いうちにフィルムカメラは終焉の時を迎えるんだろうな。それにしても、2005年にFM3AとF100買っておいてよかった。残ったF6は確かに名機と呼ばれていていずれは欲しいなとは思っているんだけど、フィルムカメラがなくなってしまう世の中で、それに30万弱の投資なんておそらくしないだろうな。FM10は写学生が勉強のために買う入門機って言われているけど、FM3Aと比べたら作りがちゃちくてまるでおもちゃ。プラスティックに銀メッキはっただけのボディなんて全く写欲を掻き立てられない。それにしてもFM3Aなんて生産終了と同時に買い漁るユーザーで、価格上昇にも関わらず店舗在庫も一気に消えたらしい。なんだ、全然人気あるんじゃん

とは言え、やっぱ時代の流れには逆らえません。その代わりデジタルカメラメーカーさん(特にニコン)、本当に素晴らしいデジタル一眼レフを作ってくださいね。まあ、オレは当分デジタルには移行せずフィルムカメラを使うと思うけど、この影響でフィルムの価格が高騰しないといいなぁ。。。

今日の写真はうちの爺ちゃんからオヤジ、そしてオレという風に福井家代々受け継がれている(ただ奪っただけだけど)、1954年に発売された名機「Nikon S2」のブラックボディ。保証書見ると「Sept 15 1958」のスタンプが。すげー渋いでしょ。
(Nikon S2の紹介はニコンのホームページ上の「ニコン物語」「第8回 遡るニコン史 〜Nikon S2」に掲載されています)
[写真]

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